■■■■■遥か3プレイ記■■■■■

一寸書いてみる遥か3プレイ記。別名朔激愛記。

既に攻略情報出つくしてるので真っ当に己で試行錯誤する気はなく、攻略サイトにしょっぱなから頼る一週目。時間のあまり無い人間ですので。
で、ざーっと流してプレイ。



呆然。

そう来るか!
そう来るのかヲイ。全滅か! いや将臣生きてるから全滅じゃねえのか。
はー、成る程運命を上書きするってのはそう言う事ですか。ふむ。

……上書きなぁ。まあ言いたい事は多々あるが、とりあえず進めようと思い、二周目スタート。
ターゲットセレクト天の青龍。
深い意味は一切ないデス。エエ。とりあえず順番に行ってみようかなあと思ったのです。それに沿ってプレイしましたはっは。天青→地青→天朱……って感じで。
有川将臣シナリオは、素直にコレいいなあと思いました。
将臣がかなり好みですね。懐深いっつか。弁慶辺りは二面性ですが、将臣の場合はどっちも素ですから。幼馴染に見せる側面と還内府の側面が矛盾しない。いい男だよなあ。女にもモテそうですが、男に慕われそうなタイプですね。背中を安心して預けとける男。
シナリオは……いやなんつか、気付けよお前と言うトコはありまくりデスが。特に将臣。九郎に弁慶って聞いて気付かないってどんな馬鹿デスか。そんな馬鹿が何故一之谷の奇襲とか覚えてますか。三草山知ってますか。
それともなんですか、その時空では石投げたら九郎と弁慶と言う名前の人に中るって程、その名前の人間多いんですか。(有り得ねえ)
で、その激しい突っ込み何とか素通りしてシナリオそのものはかなり美味しかったなあと。
ロミオとジュリエットとは良く言われてますが、悲惨さはその上ですな。流されて拾われた先が敵同士でしたという。
気付けよ連発しましたが、このシナリオなぁ、気付いてもどーも出来ないのか。
将臣は平家方に恩があって離れられない。平家方は危険すぎて幼馴染を連れて行くことは出来ない。そして幼馴染を保護しているのが源氏方。怨霊封じる目的を、再会時点で既に望美は持っているわけで、その怨霊を将臣は使ってるわけで。
……気付いてもどーもならんですなコレは。つか気付いたらそもそもラブストーリーにならんです。将臣は二度と望美達に近寄らないだろうし、いくら八葉と言われても。
どう終わらすのかものっそい興味ありましたが、綺麗に終わってくれて良かったです。
……引き裂かれてたカップルが纏まって南の島へ逃避行した後に、逃避行に手を貸してくれた九郎一行がどうなるのか、その想像は絶対したら駄目ですが、かなりマジで。

地の青龍。
源九郎義経シナリオ。
偉い頭悪くて可愛い義経出てきたなあつーのがマズ感想。なんだろう、あの長い髪が尻尾に見える。い、犬? とてつもなく分かり易い性格の22歳。嘘だろお前。悩み多き十台半ばの間違いだろお前。(ヲイ)
キャラは可愛らしかったですが、シナリオには意外性がなかったような気が。
望美との組み合わせは面白かったです、喧嘩ップル。本音でぎゃんぎゃん言い合いしてそうで好感持てます。兄弟弟子というのも美味しいポイント。
そういうオプションは美味しいんですけど、シナリオそのものは……まあある意味では意外だったかなと言う感じですか。
有名史実をなぞって運命上書きでそれを改竄して、ラストは静御前という。
進めてく内にオイオイ待ったれやそう来るんかいと突っ込み炸裂。
頼朝に舞えとか望美が命じられた時点でがっぱり口が開いたさはっはっは。しかもしずやしずと来るかい。
キャラとオプション美味しいだけに……微妙に勿体無いなあと思いましたデス。

天の朱雀。
ヒノエってかたんぞーシナリオ。(平仮名で言うなや)
……寒。
御免マズ思ったのそれだったよ、本気で! いや直ぐ慣れたけど。でもマズ思ったのよ寒って。慣れた辺りで二人で放つ術とか出来てその台詞に再度凍ったデスヨ。いや、恋してねえよまだお前のもんじゃねえよっつかヒノエルートでなくても台詞変んねんだよ! どうするよ!(どうもせんでいい)
シナリオは……なんだろうかこの明るさは。源平合戦ちゃうやんと言うか。熊平合戦?
綺麗に明るく幸せに嫁に行きましたシナリオだった気が致します。世の乙女の憧れ激玉の輿シナリオで御座います。せめて実家に挨拶に戻れよ望美。(違)
寒かったですが、シナリオ進めてくと最初の寒さとかはアレは社交辞令の一環だなと思いました。一目惚れとか言ってますが、絶対しないだろヒノエのあのキャラじゃ。まあそれにしちゃヒノエルートに入るのめっさ早かった気もしたんだけど。
コイツの女の好みが正直良くわかりません。頭のいい女好きそうですが、ヒノエルート入るきっかけにヒカリモノ出して来ますし。それに釣られて嫁に来る女って頭いいのか? 違わんか? さては他に女の口説き方知らんだろたんぞー。(たんぞー言うな)
賢しげな選択肢を喜ぶ割に、従順な選択肢も喜びます。
熊野に嫁に入って甘やかされまくった望美が己じゃなーも出来ん女にならんかそれが心配です。そうなったら速攻捨てられそーな気がするよヒノエに。
いや好きですよヒノエ。うん。マジで。ただ、好意の示し方が未熟なんじゃないかなと、そう思うだけです。10年後に期待だ。

地の朱雀。
武蔵坊弁慶シナリオ。
…………弁慶? マテやコラコレに弁慶名乗らすんかい!?
朱雀は良くも悪くも私を吼えさせてくれました。弁慶って、弁慶って……え?(え、じゃねえ)
腹黒策士の皮を被った、理想主義者ですね。目的のために手段選ばず、誰が泣こうが喚こうが気にしな……いわけじゃないようです。精神力鋼に一歩届いてない感じ。
シナリオ的には……コイツは意外性しかなかったよ。何処まで行くんだ武蔵坊弁慶。立ち往生するほどの忠誠心何処に捨ててきたよ!(異世界だと言う事を忘れた発言)
名台詞いけない人ですね。お前がいけない人です。(断言)
ラストは……ええ、この時点ではね、償いを終えて静かに暮らすんだなという感じでほのぼのしました。
この時点ではな。後ほどこの感想は180度撤回される事になるわけですが。
なので後から語りなおすので短めにお終い。

天の壱白虎。
有川譲シナリオ。
幼馴染二番手譲。徹頭徹尾行動を共にするキャラ。兄貴が居なくなりまくりなのでその対比でしょうか。内に情熱秘めたインテリ眼鏡君デス。
シナリオは、譲シナリオのみ、源氏も平氏も関係なく、ただただ色恋のみに特化した印象を受けました。同じく現代トリップの巻き込まれ組だからでしょうか。将臣のシナリオが幼馴染シナリオからかなり逸脱しているのに対して、こちらは昔からの恋心と言う、幼馴染突っ走りシナリオ。てか……現代からトリップしてきた時点で兄貴と望美って……付き合ってたんと違うのか。単なる幼馴染が二人だけで移動居室一緒したりとか、偉い前からクリスマスプレゼント用意してたりとかするか?
それ考えると略奪愛シナリオでもあるのかもしれませんハイ。
料理上手というオプション付の譲は龍神を餌付けする事に成功しているようなので、やろうと思ったらきっと世界征服も可能です。でも奴の望みは何処までも先輩です。
……実家のコイツの部屋に先輩メモリアルアルバムとかありそうな気がします。しかも三冊。永久保存版と普段見る版と晩のおか……(死)いやなに。愛一途。一歩間違ったらストーカー……?
青年の行く手に逮捕の二文字がちらついて仕方ありません。ハイ。

地の白虎。
梶原景時シナリオ。
地の白虎つーとどーしても遥か1の幼女誘拐犯(違)を連想してしまうわけですが。その形質は朱雀コンビの方に行ってしまったようです、いや幼女趣味のことではなく。
とっぽい軽い兄ちゃん。ほんとに兄ちゃん。妹可愛。
シナリオは中間管理職の悲哀を感じさせるものでした。他が確固たる信念の元に行動してる奴ばっかなので尚更ふらふらしてるようにも思えますが、寧ろ景時のほうが普通ですよね。
守りたいものを一つに決められない、決めても守りきる自信がない。そういう苦悩がかなり切なかったです。
時折尻蹴っ飛ばしたくもなりましたが。(どっちだよ)
本人の性質と、与えられた役割がどうしようもなく乖離しているキャラですね。常に悩んでいるし、自信も持てない。自分で自分を一番信じてない人です。なので優しくすると喜ぶ。その上で譲れない線を示すと落ちる。そんな感じ。
そういういらいらするキャラだけに、ラストがかなりいい感じでした。胎が中々据わらなかっただけに、最後感動すると言いますかね。
……突っ込みどころははっはっは。へそを出すないい大人がと言う辺りでしょうか。
そら朔も、兄上はほんとにしょうがないんだからと言いたくならあな。

天の玄武。
平敦盛シナリオ。
女の子だ女の子だー。というのが第一印象。頬染めるし、目は逸らすし。うわ可愛いよ。苛めたいよ(マテや)コンチクショウ。
シナリオは……重っ。
その可愛らしい外見とはかなり裏腹になんなのその真の姿とやらは。
それのみならず、かなり男前なシナリオでしたね。景時が役職と人間性が乖離しているなら、こちらは外見と内実が乖離してます。女の子みたいなかーいらしい外見とは裏腹に、かなり胎が座ってます。
ごめんおねーさん最初完全に眼中になかったんだけど、シナリオ進めてたら迂闊にときめいちゃいましたのことよ。
ただ敦盛シナリオのラストは……えーとあのう。
駄目なんですかさくっと封印しちゃったら。
あのですね、なんつかですね。絶対正解と思ってセーブもなしで選択したらバットEDになりましたで呆然としてしまったのですが。
ホラなんつかアンジェのトロワでアリオスにレヴィアスって名前教えて去られた時のよーなというか、幻水3でジョウイにトドメさしてメインED逃した時のよーなというか。
覚悟決めて、浄化してくれと頼んで来てる漢に対して出来ないじゃねーだろマジで。そんな覚悟を土足で踏みつけにするような真似しろってかよ。死に場所求めてやってきたジョウイにハンパな情けかけるような侮辱行為じゃねえのかよそれは。ヲイコラ。
……アレをベストEDと呼んでいいのか。マジで疑問です。

地の玄武。
リズヴァーンシナリオ。
白状しますが。白状してしまいますが。先生に覆面と来た時点でカカシ先生!? と叫んだ馬鹿は私です。いや絶対私だけじゃないって! 居るって!
そしてもう一つ白状すると。
シナリオが進んでかなり核心に近くなるその時まで。彼の正体は泰明であると信じて疑ってませんでした。(そっちの方がねえよ)
シナリオ的には非常に考えさせられるものでした。運命上書きってのについて、そらもうかなり。初期にどういう設定なのかなあと疑問だったのが、このシナリオを通して更に疑問になった感じですね。それについては後でもう一寸語りますが。
コレは最後にやるべきシナリオだったかなあと思いました。謎が氷塊していく感じで。
重みもハンパじゃないし。いや、リズ先生の完全に個人的な事情のシナリオではあるんですが、譲のように恋愛特化な印象は全くないというか。
時空を超えたストーカーと言うか。
ここまで思われたらもう嫁に出すしかねえよとかかなり思ったし。ただそれが恋愛感情であるのか、あったのかはもう分からない気がしましたね。プレイヤーが動かす望美とは、確かに恋愛してるんでしょうけども。

白龍。
神様シナリオ。
お願いです。
お願いですから。
大きくならないで下さい。(待て)
他に何を語れと言うの。熊野でコントローラー一周目から投げ捨てちまいましたよ!
あの愛らしい白龍が。行き成りマッチョに成長した時の衝撃と行ったらもう。
いいよ政子に代わってもらうよ神子は! 私の愛らしいミニ白龍を返して返して!
すいませんちまっと錯乱してみましたでも正直な感想。(フォローになってねえ)
ラストは、ほほうそう決着をつけるのかと納得しました。やっぱしこの時点ではになりますけども。
心底良かったと思ったよ自分に正直にミニ白龍のほうが良かったと言い切っておいて。
ぅぅ、本当に良かったよう。(正直過ぎる)

黒龍の神子。
朔シナリオです。大本命。
正直に白状します。最初に出会った宇治川の時点でもうかなり好きでした。行き成り叱り飛ばしやがった九郎をシバキ倒してやりたいと思うくらいには。(思うな)勿論理由も聞かずに怒ってんじゃねえよと怒鳴り返したクチです。
お友達キャラとしてポイント高いなあと思ってたわけですが。何周かする内に、愛はがんがんに深まりました。何で自分ルールで順番通りになんて決めたんだよ私とか真剣に思うくらいにはメロメロ。その手の自分ルールは何故か意固地に守るので。
既にラストになってましたから、この時点で朔と黒龍の間に何事かがあったのは分かってました。そういうの分かってから、二章とかやると冒頭でミニ白龍が龍神だろうと言う事を語る辺りの表情とかスゲエ切ないの。やっぱり二章の、舞を教えてくれるとことかも切ない。法王の申し出をきっぱり退けるトコとか魂抜かれそう。ふとしたところに現れる強さと脆さにもう愛情注ぎまくり。朔ルート攻略始める時点で朔のみ仲間全部との絆MAX、能力ももうシナリオ入手の物以外上げるもの一切無し。(完全偏愛状態)
朔ルート入る前の京で朔が適当な事言うなって言って逃げた時とか、うわ追いかけろよ望美、そして抱きしめろとか真剣に思ったよ畜生。なんでプレイヤーキャラ男じゃねえんだよ。(危険人物)
そして黒朔ルート(間違いじゃない)突入。ノンストップにラストまでやって、完全号泣。
てかこのご馳走残してたからこそ、他のルートも全制覇できたんだと思いますね。何があったのか、どうしたのか、朔に関する事本気で知りたかったから。
ラスト直前抱擁スチルに至っては、その後の展開が読めただけに画面霞む程泣きました。それまでの八葉攻略でほろっと来たのなんざ将臣くらいだったというのに。でかい白龍は勘弁してくれだったんですが、黒龍はすんなり受け入れられました。色合いと口調って大事だなあ。とか余裕こいたこと思えたのは終わってからスチル鑑賞してた時でしたが。
その後、黒龍を滅する辺りに至っては……思い出しても胸が痛い。
EDもなあ。友人からは、朔はちゃんと幸せになるからと聞いてたんですが……そうかぁ?
ラストに出てくる黒龍はあくまで再生体なんですよね。朔が愛した黒龍とは違うもので。そぶりに嘗ての面影を朔が見て取ったとしても、応龍の片割れであったとしても、嘗て朔の伴侶であった黒龍とは違うんじゃないかなあと。
終わり方まで切ないよ。どうしてくれるよコンチクショウ。
コレが白龍ルートのように、黒龍の朔への愛情が黒龍から分離して人となって朔の元へってんなら、まあ納得も出来たんですけどね。つかなんで望美の方は至れり尽くせりで朔はこーなんだよ。(それはネオロマンスだからです←分かってはいるらしい)
↓以下反転。覚悟してお読み下さい。キツイの嫌な方は流して下さい。

そして芽生える弁慶への殺意。マジ殺意。
死んでいいよお前と、クリア直後はマジ思いました。正直なトコ。
弁慶ルートに於いて朔の元には黒龍は返らないんですよね。帰らないんだよ。てかどんなルートでも、朔の幸福の絶頂はもう帰らない。
理不尽に取り上げられた幸福はもう二度と帰らないんです。
……弁慶お前神子とのーのーと穏やかな家庭作る権利なんか何処にあるんだよ。何処にもねえよ。
弁慶は弁慶で、何の意図もなく私欲のみで応龍を滅したわけじゃなかったし、龍脈断って黒龍を消滅させたわけでもなかったわけなんですが。それによって引き起こされるだろう事態に対してもそれ相応の覚悟はあったわけで。
けどそれは京に住む人達に対するものなんですよね、あくまで。
加護を失った土地で苦しむ人達に対するもので、それは応龍を復活させる事で償ったとも言えます。過程で失われた命に対しても、以後薬師として尽力する事で、少なくとも自己を納得させる事は可能でしょう。

でもそれ、全く違うよね、朔に対する償いとは。
奴が朔にしたことってのは、与えてから取り上げると言うものっそい残酷なもので。
そんな事になるとはまあ思っても見てなかったんでしょうが、無知はこの場合言い訳になりません。
応龍が別れて神子を選ぶ事が無かったなら、朔は梶原一門の姫なわけですから、普通に縁談を受けて子供を生んでって言う、当たり前の平穏な未来があったでしょう。その可能性は黒龍の神子となって思いあう事で、幸せな喪失をしたわけですが、その幸福は絶頂で摘み取られる。
どっちも弁慶によって。

仕方なかったとかで済ますか? いや済ましてもいーけど。それならその程度の人間性しか持たないと言う事で、弁慶ルートの望美ご愁傷様ってもんですが。
けどそうじゃないよなあ。と。
キツイ事言ってますが別に弁慶嫌いじゃないデス。寧ろ好きです。だからこそ納得行かんのですヤツルートEDが。京の人達に対しては兎も角、朔に対して弁慶はなに一つ償ってないんですから。
少なくとも朔が嘗てと同等の幸福を得るまで、弁慶の償いは終わらないし、ヤツは己に幸せになる権利を認めないと思うのです。つか、認めない弁慶であって欲しいと思いマス。

まあここまで考えてしまうのは、朔愛しさ故ですんで、フツーに弁慶のが愛しいと言う人にはあんまし受け入れられん理屈であることは重々承知してますが。言わずにおれなかったのよう。あんまり朔が哀れで。
つか哀れと言う言い草も朔に対しては失礼千万なんですがね。黒龍と愛し合ってある現状を、朔は悲しんでいても悔やんではいないと思いますので。この辺りが愛しい理由ですが。
朔には心底、幸せになって欲しいと思います。ちゃんと女としても、幸せを掴んでくれたらと。